2016年5月31日火曜日

【体験記】文部科学省の「プログラミン」はお役所仕事の産物と言われても仕方がない。


文部科学省の「プログラミン」を使用た感想です。概ね欠点を指摘する批判的な内容です。

まず致命的な大問題としてブロックが下から上へ実行されることです。

縦書き文章も横書き文章も上から下へ書きます。どんな言語のプログラムも例外なく上から下へ書きます。ところがプログラミンのブロックは下から上へ実行されます。図のブロックで犬が左に動いてから右に動くと思いきや、左に動いてから右に動きました。これには流石に驚きました。どんなプログラマーもあり得ないと思うはずです。

次の問題は作ったブロックが簡単に消えてしまうことです。

Scratchのブロックは切り離しても消えたりせず一時的に横に置いておくことが可能です。ところがプログラミンのブロックはキャラクターから切り離すと一瞬で消えてしまいます。苦労して入力したも文字もあっという間に消えて無くなります。しかも元に戻せません。大半の編集ソフトにある元に戻す(Undo)機能がありません。

選べる絵(キャラクター)に例外的に「宇宙兄弟」の絵があるのは意味不明ですが、基本的に選べるのはクレヨン画だけでペイント機能でもクレヨンしか使えません。

どうしてこんな酷いものになったか原因を考えた場合、きっと皆がお役所仕事の産物だと思うことでしょう。

結論としてはこれを小学校の授業で使うのはかなり難しいと言うか止めて欲しいです。子供達はマウス操作に慣れていないのにちょっとした操作ミスで作ったものが消えて元に戻せないようでは授業が進みません。

文部科学省が作るものがこれなのでプログラミング教育の必要性が逆に重要と言えるかもしれません。